たまたま高齢化社会について考える

会社の帰り、駅のエスカレーターの上り方向に乗っていたら、トナリの下り方向のエスカレーターでガタガタッガッターン!!という大きな音が。

何事?というカンジでみんな一斉に振り返ると、エスカレーターのちょうど真ん中あたりから、車いすのオトコの人が後ろ向きにドンドンドンっと落ちて行くのが見えました。

え?え?え?

スローモーションのようで、コチラからは何もできずにただ見ているだけで、下の方でオトコの人が車いすから投げ出された瞬間、みんなビックリしてキャーッとかワーッとか叫んでました。

ワタシもビックリして、ドキドキしてきて気分が悪くなってきて、震えてしまいました。

その後どうなったか見ている人もいましたが、ワタシはとても見ていられなくて、そのまま振り返らずにホームを歩いて行ってしまったので、オトコの人がどうなったかとか、そもそもなぜそんなことになったかとか、結局何もわからないまま。

普通、車いすの人がエスカレーターを使う時は、駅員さんが来てエスカレーターを止めて、専用の電動の板みたいなモノに乗せてもらっていると思いますが、エスカレーターは止まってなかったと思うので、きっとダレかが車いすを下で支えて、普通に降りようとしたんでしょうか。


日本って海外みたいにボランティア教育や精神が浸透していないせいか、ハンディキャップの人やお年寄りなどに対してとても冷たいような気がします。
車いすの人や杖をついた人、ベビーカーを押しているお母さんなどが、駅の改札や街中の人混みで少しでもモタモタしたりしていると、邪魔!とでも言わんばかりの態度をとる人や、イライラした様子の人が多い気がします。
コレはワタシの深読みしすぎの意見かもしれませんが、車いすの人なども、わざわざ駅員さんを呼んでエスカレーターを止めたりすると周りの人に迷惑なんじゃないかと、気兼ねしてしまうところもあるんじゃないかと思うのです。

NYでは、車いすの人やベビーカーみたいな歩行器を使っている人がたくさんいて、普通の人と同じように普通に道を歩いて普通に電車やバスに乗っていました。
周りの人たちは、カレらを特別扱いするでもなく普通に接し、困っているようならすかさず自然に手をさしのべて助ける。そしてカレらもそういうハンディキャップについて少しも臆することなく、みんな自然に見えました。

日本もこんなふうだったら、今日の人も自分だけでエスカレーター降りようとなんてしなかったかもしれないなと思うのです。


たまたま昨日の新聞で、高齢者のひとり暮らしが増加しているというニュースがありました。これからどんどん車いすの人や歩行器を使うお年寄りなどが増えるでしょう。
そういう人たちやハンディキャップの方たちにやさしい社会になるように、自分も含めてもっともっとそういうことに意識を持たないといけないなと思いました。