THE有頂天ホテル
大晦日のホテルを舞台にした様々な事情を抱える23人の男女が繰り広げる群像コメディ。
役所広司を筆頭に出演者全員がピンで主役を張れるほどの豪華オールスターというふれこみどおり、佐藤浩市、松たか子、篠原涼子、唐沢寿明、オダギリジョー、香取慎吾、西田敏行、津川雅彦、伊東四朗、原田美枝子、麻生久美子、戸田恵子、YOUと書き出してもまだまだ他にも大物、有名俳優たちがずらりと名を連ねています。
その誰もがちゃんとキャラを立たせて、入り組んだストーリーをよくもうまくまとめたな〜、というゴチソウサマーな映画です。
とにかく役者さんたちがみんなバカみたいに楽しんでいるのが画面をとおして伝わってきます。
見ている自分もホテルのお客の一人になった気分で、このバカ騒ぎを一緒に楽しめれば、サイコウにオモシロイです。
アヒルや白塗りの一件などクドイ笑いもありますが、シカのかぶり物、ヅラやつけ耳などちょっとしたくだらない笑いに着目するとまた楽しいし。
オモシロイんだけど、人生崖っぷちの汚職国会議員、佐藤浩市が、そんなせっぱ詰まった時に見てスグそれとわかるようなコールガール(篠原涼子ちゃんはカワイイけど)を連れて歩くとか、「プリティ・ウーマン」を真似たんだろうけど状況があり得なさすぎな設定が多いのも事実。
議員や大物演歌歌手が泊まる高級な部屋で、隣で歌ってる声が丸聞こえだったり、廊下やロビーで芸人やダンサーが練習してるホテルなんて魅力ないもんね。
まあ、そんなことには目をつぶって、ワタシが一番好きなエピソードは慎吾くん演ずる夢をあきらめかけたベルボーイが一度手放した幸運のお守り人形が巡り巡って、ギターやバンダナとともにまた彼のもとに戻ってきて、もう一度夢に向かっていくことを決意するというシーン。
あまりカワイクない人形が人の手に渡るたびにおかしかったです。
それからオダギリジョーのヅラも♪