プライドと偏見


プライドと偏見 IMDb


18世紀末のイギリスの田舎町に住む5人姉妹の家の隣に大富豪の独身男性ビングリーが引っ越してくる。
長女のジェーンとビングリーが惹かれ合うなか、次女エリザベス(キーラ・ナイトレイ)はビングリーの親友ダーシー(マシュー・マクファディン)が自分を侮辱する一言を聞いてしまったことから彼に強い反発を抱く。


プライドの高さと偏見がジャマして反発しながらも惹かれ合う二人の恋の行方を描いたこの原作は「ブリジット・ジョーンズの日記」のモデルにもなった英国女流文学の代表的傑作、ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」。


女性に財産相続権がなかったこの時代、イナカの娘達がいかに玉の輿結婚できるかは重要問題。
近所で舞踏会が開かれるとか、軍隊が駐留するとかいう話を聞けば大騒ぎ。
先頭切って張り切る母親、それをじっと見守る父親(実は何も言えないだけ?)マセた末っ子、なんて今も不変のシチュエーション。
もっと格調高い堅苦しい映画かと思ったけれど、意外にもそんな現代にも通ずる下世話なところがコメディタッチに描かれていて最後まで楽しく見ました。


舞踏会で初めてダーシーがエリザベスを見てすぐに目をそらすシーンと、エリザベスが馬車に乗り込む時に差し出されたダーシーの手をとり見つめるシーンがこの映画の二人の心をよく表現してると思いました。


そしてなんといっても一番ステキなのは最後に二人が高慢と偏見を乗り越えてお互いのキモチに素直になるシーン。
当時のイギリスのウツクシイ風景とピアノのBGMが雰囲気を盛り上げて、心が洗われるような清々しいラブシーンでとっても印象的でした。


キーラ・ナイトレイはこういうクラシカルなカンジがよく似合う!とってもキレイで見とれてしまった・・・。
関係ないけど、後ろの席に若い男子3人組(ちょっとオタク風)がいて、初日にオトコの子3人てキーラ・ナイトレイの大ファンか?と気になったりして。