プロデューサーズ


落ちぶれた大物プロデューサー、マックス(ネイサン・レイン)と、実はプロデューサーになるのが夢だった会計士レオ(マシュー・ブロデリック)の主演2人と、ゲイの演出家(ゲイリー・ビーチ)と助手(ロジャー・バート)のカップル。


ブロードウェイの舞台のオリジナルキャストのこの4人の映画とは思えぬ大げさな演技に、負けず劣らずなわざとらしいぶっとんだ演技を披露する、おバカなスウェーデンセクシー女優のユマ・サーマンと最低の脚本を書いたナチスに傾倒しているへんてこ男ウィル・フェレルが加わって、もう、画面は濃い〜のなんの。


実は初めのうちは主演の2人の濃い演技に驚いてあまり笑えなかったんだけど、慣れてしまえばその濃さこそがこの映画の魅力。
細かいオチをみつけては時にはガハハ、時にはクスクスと笑ったり、とにかく中盤からは笑いが絶えない映画でした。


ショウビズの裏側を風刺したりしてちょっと下品といえば下品なブラックユーモアネタもあるので、好き嫌いが別れるかもしれないですが、ワタシは大好き。


とくにゲイがわんさか出てくる演出家の家でのシーンのコネタや、劇中劇「ヒトラーの春」でゲイの演出家が演じるヒトラーっぷりがサイコウにオモシロくて、ゲイカップルの大ファンになっちゃいました。


もちろんミュージカルシーンでは小物の使い方にとっても感心したし、ダンスも豪華でヨカッタし、歌も楽しかったです。



ゲイの演出家が「ミュージカルは楽しくて豪華でハッピーじゃなくちゃ!」というようなことを言うんだけど、ワタシも本当にそう思います。


本当に本当に楽しくて、見終わって劇場を出る時にはハッピーな気分に。


そして個性的な役者さんたち、みんな素晴らしかったんですが、舞台俳優たちやサタデー・ナイト・ライブ出身でコメディー俳優のウィルにもひけをとらずに、ミュージカル初挑戦なのにムネをぷるんぷるん揺らしてセクシー満開、アホさ全開でがんばったユマ・サーマンに100点あげたいです。


色白でゴージャスなバディーに白とブルーの衣装がとても似合っててキレイだった〜。