シリアナ

rumirumi2006-03-25


シリアナ SYRIANA


シリアナ」とは、CIAが実際に使ってると言われる、シリア、イラク、イラン、の中東の三国がひとつの国家になるという事態を想定した架空の国のコードネームだそうです。


アメリカの石油会社との腐敗した関係を変えようとする原油国の改革志向の王子ナシールの暗殺を請け負ったCIA諜報員ボブ(ジョージ・クルーニー)、アメリカの巨大石油会社の合併調査を依頼される弁護士ベネット、ある事件をきっかけに石油王の王子ナシールの相談役となったジュネーブ在住の石油アナリスト・ブライアン(マット・デイモン)、そして母国を離れ中東の油田で働いているパキスタン人のワシーム。


主にこの4人の動きを同時進行させて複雑に進んでいくストーリー。
ただでさえ複雑な中東問題に専門的な用語や石油をめぐる陰謀、宗教やテロのことなどが、ものすごい量のセリフで語られるとともに次々に場面が切り替わるもんだから、最初のうちはナニがどうなってるの?というカンジ。
馴染みのない中東の名前や人物も見分けがつきにくくて、ますます混乱。
ちょっと待って〜!と叫びたかったです。
それでもなんとなく、コレがアメリカや中東で起こっている現実なんだなと、とても重苦しく感じました。


最後にボブがとった行動がどういうことなのか、よくわかりません。
CIAの仲間はボブに何を言ってカレをああいう行動に駆り立てたんだろうか、白旗を挙げてナシール王子のもとに走ったボブは何をしようとしたのか。
わかるのは、ボブはただ将棋の駒のように捨てられたということ。



DVDが出たらもう一度ちゃんと見直したいと思いました。
それまでに中東情勢、いや、社会情勢をもっと勉強しなくちゃな。